円高の進行とデフレ復活の懸念が強まるなか、放たれた黒田バズーカ第3弾

円高の進行とデフレ復活の懸念が強まるなか、放たれた黒田バズーカ第3弾。「マイナス金利の負の面ばかりでなく、その利点にも目を向けるべき」と筆者、藤野英人は説く。 シャネルiphone6ケース 日本銀行が、これまでの「量的・質的金融緩和」一本槍を変えて「マイナス金利」という変化球を繰り出した。短期的に円安・株高へ向かったものの、そのあと大幅に下落したので、「マイナス金利は失敗だ」という意見が識者に多い。 シャネルiphone6ケースだが、数日の株価の動きでマイナス金利の成否を決めるのはあまりに性急だろう。 まずは、今回の日本株の下落の要因について考えてみたい。 エルメス iphone7ケース日本株は2016年の年初から鋭く落ちた。新興国も先進国も同様に下降している。 グッチiPhone7ケース要因はさまざまだ。下げ止まらない原油価格に、中国の景気減速や株式市場の下落、元安傾向、アメリカの利上げ、そして日本の円高……。 ルイヴィトンiphone7ケースそれらが世界市場のリスクオフの流れを作ったと考えられている。 ただ、私は日本独自の事情もあると思う。 シャネルiphone7ケースそれは「循環的な景気後退期」に入ったということだ。景気は生き物なので、良くもなれば悪くもなる。 シャネルiphone7ケースアベノミクスもこの循環的な景気回復に助けられた側面が強い。 アベノミクスの支持派、否定派のいずれもその影響力を過大評価している。 シャネルiphone6ケースもちろん影響はあったが、それ以上に循環的な景気変動の要素が大きかった。日本の為替も民主党政権の野田佳彦前首相が解散を宣言する約2か月前から円安に移行している。 エルメス iphone7ケースアベノミクスが始まる前からだ。 では、なぜ円安に向かったのか。 グッチiPhone7ケースそれは、貿易収支が大幅なマイナスになった点が大きい。景気悪化や原発の稼働停止による原油の輸入増、原油価格の上昇などが貿易収支の悪化を生み、円安を導いた。 シャネルiphone7ケース そして、この円安が日本株に著しく影響した。日本の大型株は輸出企業に多く、円安が輸出競争力を直撃したからだ。 シャネルiphone7ケースそこへ黒田バズーカが加わり、円安を促進して日経平均株価の上昇へとつながったのである。 しかし今、為替は逆回転している。 グッチiPhone7ケース日本の景気回復や原発再稼働による原油の輸入減への期待、および原油価格の下落が主な要因である。それらが、円高に拍車をかけているのだ。 シリコンiPhoneケース 外需では、世界的な景気悪化が大きな要因となっている。中国の景気後退やアップルのiPhone 6sの不発などが原因で電子部品の需要が縮小している。 シャネルiphone6ケース世界経済を牽引してきたスマホ景気が頭打ちになってきた。 内需は日本の消費が軟調だ。 ルイヴィトンiphone7ケース特にプチ贅沢の流れが弱まり、節約志向が台頭してきている。それにより、安いものを求めるデフレ経済が再び萌芽しつつある。 ルイヴィトンiphone7ケース15年10~12月の景気は年率1.4%のマイナスになったが、これはアベノミクスの失敗というより、日本が循環的な景気後退期に入ったと考えるほうが自然だ。 そうしたなかでのマイナス金利は、短期的には強い負の作用を伴う政策かもしれない。 ルイヴィトンiphone7ケースそれでも、長期的には日本経済には有意義な政策だと私は考えている。 短期的にはマイナス金利の影響を直接受ける金融セクターに悪影響が出るので、市場はまず銀行株の下落という洗礼を受けるだろう。 シャネルiphone6ケース欧州のマイナス金利の影響で、銀行株が軒並み3~4割下落したことも投資家心理としては大きい。実際、金融セクターの株は大幅に下落している。 ルイヴィトンiphone7ケース また、日本は明白な課題を抱えている。消費不足・投資不足である。 現金を必要以上に貯め込み、それが成長セクターに回っていない。マイナス金利は資金を持つことに対してペナルティを課す政策なので、資金を回していくことが求められる。 ルイヴィトンiphone7ケース 本連載では以前、日本人には2通りのタイプがいると話した。それは、「希望最大化戦略」を採る人たちと、「失望最小化戦略」を採る人たちのことである。 シリコンiPhoneケースVR(仮想現実)ヘッドセットの中で、サムスンの「Gear VR」の売れ行きが好調だ。しかし、このデバイスはサムスン製スマートフォンを目の前に装着できるというだけのシンプルなデバイスで、iPhoneはサポートしていない。 シャネルiphone7ケース 現状iPhoneを使ってVR体験ができるのは、グーグルの「カードボード(Cardboard)」(段ボール製の簡易ヘッドセット)くらいだ。アップルはVRに関して表立った動きを見せてこなかったが、iPhone 7のリリースを控える中、いよいよ本腰を入れてVR業界に参入するのではとの憶測が広がっている。 シャネルiphone7ケース これまでアップルは公式の場でVR市場に関心を示してこなかった。しかし、2016年1月に行われた四半期決算のカンファレンスコールで、CEOのティム・クックが「VRはもはやニッチではない。 シャネルiphone7ケースとてもクールで面白い用途がたくさんある」と述べると、アップルファンたちは色めき立った。 VR系人材、獲得に乗り出したアップル アップルがVR製品を開発していることを示す証拠はいくつかある。 エルメス iphone7ケースまず、アップルはVRエンジニアを積極的に採用している。同社は2014年11月に3Dグラフィックス、VR、AR(拡張現実)のエンジニアを募集し、募集要項に「プロトタイピングとユーザーテストを目的に、VRシステムと連携する高性能のアプリを開発するエンジニアを募集」と記載している。 グッチiPhone7ケース その後、同社はマイクロソフトで拡張現実ヘッドセット「ホロレンズ(HoloLens)」の開発に3年間携わったニック・トムプソンや、同じくマイクロソフト出身で機械学習を利用した行動認識技術の開発を担当したベネット・ウィルバーン、ライトロ(Lytro)でVR用のレンズやセンサーの開発を担当したグラハム・ミューレなど、VR業界のスーパースターたちを獲得している。 また、アップルはVR関連企業を立て続けに買収している。 シャネルiphone7ケース2013年にXboxのKinectセンサーを開発したプライムセンス(PrimeSense)を3億4,500万ドルで買収した後、2015年にはドイツのAR企業でイケアやフェラーリ向けにARアプリを開発したことで知られるメタイオ(Metaio)を傘下に収めた。 そして、最近ではARスタートアップのフライバイ・メディア(Flyby Media)を買収している。 ルイヴィトンiphone7ケースこれでアップルはAR/VRに関するテクノロジー、人材、開発チームを全て手に入れたことになる。 「希望最大化戦略」型とは、成長することが大好きで、学び、挑戦し、友人を増やすことを是とし、外にチャンスを求めていくタイプの人たちである。 シャネルiphone7ケース彼らは努力が報われると信じている。消費や投資にも積極的だ。 シャネルiphone6ケース「フォーブス ジャパン」の読者諸賢もこのタイプであろう。 一方で「失望最小化戦略」型とは、悲観的で努力を否定し、節約が大好き。 シャネルiphone6ケース消費も投資も嫌いで、できれば息をするくらいで、他にはなにもしたくないという消極的な考え方が目立つ。 アベノミクスは、前者を育てて後者を減らそうとする政策だ。 シャネルiphone6ケース政府のメッセージが十分に伝わらず、最近は成長戦略に対する力の入れ方が中途半端なため、金融政策ばかりが悪目立ちしているが、アベノミクスや黒田東彦総裁の狙いは日本人の挑戦心に火をつけ、貯め込んでいる現金を消費や投資に回すことにある。 ところがアベノミクス相場にもかかわらず、「失望最小化戦略」に縛られた人たちが増えているように思える。 シャネルiphone6ケースだから、黒田総裁はマイナス金利という形で揺さぶりをかけているのだ。